コロナの波が繰り返しやってきますが、今年はできたらリアルライブを!と思っています。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
アリオーソ
先日訪れたレストランに、木目調の綺麗なボストンのグランドピアノが置いてあったので、お店の方と少しお話したところ、「ぜひ弾いてみて下さい」とのこと。
急なことで、他のお客様もいらしたこともあり、最初ご遠慮したのですが、せっかくだからと、1曲だけ弾かせていただきました。
いつもテレビでや「駅ピアノ」や「空港ピアノ」を観るたびに、自分だったら何を弾くだろう、とぼんやり考えていたのですが、とっさに弾いたのはJ.S.Bachの「アリオーソ」でした。
本当に短い曲を1曲弾いただけでしたが、皆さんに喜んでいただけたみたいで、よかったです。
もしまたこういう機会を持てたら、今度は何を弾こうかな。
アートに触れる
ようやくコロナ禍も、落ち着いてきた感じがありますが、他県への移動自粛や、大きなイベント等が中止になる中、予約して混雑することなく鑑賞できる美術館に行く機会が、例年よりぐっと増えました。
東京都庭園美術館、東京国立博物館、大手町三井ホール、山種美術館、東京都現代美術館、Bunkamura、根津美術館、世田谷区文学館、三菱一号館、三井記念美術館、東京国立近代美術館、角川武蔵野ミュージアム…。
展示されているものは違えど、時代、国、表現のかたちを超えた、アートの持つ力を欲し、毎回身体に浴びることで、縮こまっていく自分をリセットしていっていたのかもしれません。
女王のためのバグパイプ
エリザベス女王の葬儀のバグパイプの演奏。
いつもは毎朝の女王のめざめのための演奏。
イギリスのみならず、世界中の人々から注目されているなか、亡くなった女王にささげる、
心に静かにしみわたっていく演奏。
立ち去っていく姿とそれとともに少しずつ消えていくバグパイプの音色は感動そのものでした。
ハレルヤ・ジャンクション
数年前、偶然テレビで観ていたスケートの大会で、長身の男子が、ミニマルなピアノ曲をバックに、ものすごくイキイキと滑っていて、とても印象的だったことがありました。
その時、「この曲どこかで聴いたことがあるような。。」と思いながら、忘れていたのですが、つい先日、タイトルで気になっていた映画「君の名前で僕を呼んで」を鑑賞したところ、冒頭で「!」と思い出しました。冒頭のあのキラキラした画面のバックに流れる曲と、あの時のスケートに使用されていた曲は、ジョン・アダムズの「ハレルヤ・ジャンクション」だったことが分かり、スッキリ!(「ハレルヤ・ジャンクション」は、カリフォルニア州に実在する地名)
「君の名前で僕を呼んで」は、映画の中で使われている曲が、どれも好きすぎで、久々にサントラを購入してしまいました。
ちなみにその男子選手のスケートは、たしか最後は坂本龍一の「M.A.Y. IN THE BACKYARD」で締め、会場が大いに盛り上がって、大熱演だったと記憶しています!⛸
祇園祭
テレビで3年ぶりに山鉾巡業を行った祇園祭の特集をしていました。
菊水鉾のお囃子の練習風景。
お囃子の譜面が、鉦、太鼓、笛が記号とカナで記されていて、オケ譜のようで面白い。
コンチキチンの音は、お子さんからご年配の方までともに練習し、紡がれていくんですね。
日常の音
土曜の夕方、歩いていたら、少し涼しくなった風に乗ってどこからかお囃子の音が。
通りには御神輿が飾ってあり、浴衣姿のお子さんたちも。
ネットで調べたら、規模を縮小した三年ぶりの神社の例大祭とのこと。
そういえば、生のお囃子の音を聴くなんてずいぶん久しぶり。
少しずつ日常にもどってきているのかな。
11年ごしの のど自慢
つい先日、NHKで放送された「11年ごしの のど自慢」という番組。
最初タイトルをよく見ていなくて、あの、日曜日、鐘の音でおなじみの「のど自慢」のバックステージ的なドキュメンタリーなのかな、と思って何気なく見始めたのですが、「11年目」に深い意味がありました。
今回、のど自慢大会の会場となった「福島県田村市」は、11年前に、同じ日(3月13日)に放送が予定されていたところ、2日前の大震災で、中止になってしまったのだそうです。
そして、11年後に、同じ会場(同じ日、同じ曜日!)で、あらためて開催されることになり、番組では、前日の予選会、本番の様子を、予選に通った方、惜しくも本番には進めなかった方たちの、この11年のエピソードを交えながら、「11年ごし」の「のど自慢」の収録の様子を紹介していました。ちなみに、会場は、11年前は避難所になっていたそうです。
30分ほどの番組でしたが、当時の辛い記憶や、ようやくここで出来ることになったんだ!という喜びなど、出場された方、応援する方、番組制作者の方々などの皆さんの思いがたくさんつまっていて、とてもあたたかい番組でした。「のど自慢」がある「当たり前の日曜の午後」は、普段気づかないけれど、とても貴重なのかもしれません。
なかなか最後まで鳴らないことがない鐘ですが、音色は優しいですよね。
春になると
今日は残念ながら雨になってしまいましたが、今年も桜が美しく咲いてくれました。
まだ寒さが残るなか、一足先に静かに春の訪れを教えてくれる梅も大好きなのですが、桜が一斉に咲き誇る今ごろは、一年のなかで一番心が軽くなる気がします。
春になると弾きたくなる曲、聴きたくなる曲がたくさんありますが、とても好きな曲の1つに、村松健さんの「春の野を行く」という曲があります。
ピアノの響きがあたたかくて、優しくて、とても素敵な曲です。
心の中の原風景がふっと現れるような、どこか懐かしい感じ。
いつか春にコンサートをやる機会があったら、プログラムに入れたいなと思っています。
ピアソラの世界
NHKのクラシック音楽館「生誕100年 ピアソラの世界 アンコール放送」を観ました。
昨年(ピアソラ生誕100年)放送された番組の再放送で、バンドネオンの第一人者の小松亮太さんの解説がわかりやすく、またチャラン・ポ・ランタンの小春さん(アコーディオン奏者)との掛け合いも面白く、見入ってしまいました。
そもそもタンゴとは、から始まり、タンゴ界チャート図や、ピアソラの年表にそって、ピアソラ自身の演奏、小松亮太さんの演奏をはさみつつ、ピアソラが長い長い自分探しの旅をずっとやっていく(by小春さん)なかで、クラシック、タンゴ、ジャズ、ロックを取り入れた新しい自分のスタイルを確立させていく流れを、本来は2時間では収まらないであろう、とても濃い内容でした。
バンドネオンを私は触ったことがないのですが、指づかいと(小指と薬指がつりそう。。。)蛇腹を閉じた時と広げた時で同じボタンを押していても音が変わる、など、楽器にまつわる話も興味深かったです。
62歳にして、夢だったコロン劇場での演奏。亡くなった父親を偲んで作った「アディオス・ノニーノ」。いつも聴いていた時と、また違って聴こえました。
